反知性主義

虎ノ門ニュース、チャンネルくらら、ネットニュース・動画の文字起こしや他ブログの引用など。

【江崎道夫】日本がアジアに示した希望!マレーシアのルックイースト政策から今の日本人が学ぶべきこと




・30年くらい前にマハティールという総理大臣がいた。アジアでも有名な政治家。
1981年に総理大臣になったときに、ルックイースト政策といって日本に学べ政策をやって日本ブームを東南アジアに作った。
・トランプ台頭の秘密(著書)の後ろのほうにもこの話が。
・マハティール総理のブレーンにインタビューしたことがある。
・一国の独立には三段階ある。
  1.政治的独立
  2.経済的独立
  3.文化的、精神的独立



・マレーシアは1957年にイギリスから政治的に独立を果たしたが、経済はイギリス植民地政府の代理人だった華僑に牛耳られていた。
・その結果、経済的に厳しい状況、マレー人はいつまでたっても華僑に頭が上がらない。
・是正のためにブミプトラ政策、マレー人優遇政策をやって、金融と流通の中にマレー人が出ていくことで、バランスのとれた経済を取り戻そうとした。
・そういう政策で経済的な独立をしたが、一番大変だったのは精神的・文化的独立だった。
マレーシアの歴史を書いていたのはイギリス人だったので、マレーシアの歴史の教科書なのに、マラヤの独立運動の歩みが「反乱」と書いてある。
・イギリス人に対して反乱を起こしたと書いてある。
・マレーシアは独立したにも関わらず、自分の国の歴史教科書では、先人たちの独立の歴史が反乱と教えられていた。
あたかもイギリスの属国であり続けることが正しいんだと歴史教育で教わるような状況だった。
・近代産業国家になるためには、キリスト教国家でなければいけないという考え方。(マックスウェーバー)
・マレーシアはイスラム
近代産業国家になりたければ先祖代々のイスラムの教えを捨てろ、イギリスに帰依しろというようなことを自分たちは教えられてきた中で、どうやって自分たちは精神的に独立国家になったらいいのか?
キリスト教国家じゃないのに近代産業国家を作った国がただひとつある => 日本!
・日本を学ぶことで我々は先人たちの精神的遺産や宗教を変えなくても近代産業国家を作れる!



マラヤの独立運動はイギリス植民地政府に叩きのめされ続けた。
欧米に軍事的にかなわないという劣等感を持ち続けていた。
しかし大東亜戦争のシンガポール作戦で日本軍は瞬く間にイギリス軍を蹴散らした。
・イギリス軍の戦艦2隻を撃沈したことが今のマレーシアの教科書に大きく載っている。
・これは日本が素晴らしい、大東亜戦争が素晴らしいとかじゃなくて、アジア人でも欧米人に軍事的に勝てるんだというモデル。
我々は欧米の属国じゃなくてもいいんだし、欧米に勝てるんだというモデルとしてマレー・シンガポール作戦を歴史教科書で教えるようにしている。
・この2つの意味で、欧米の属国じゃない、我々マレー人の手でやっていけるんだという自信を取り戻すモデルとして日本というものを学べというのがルックイースト政策。



東南アジアの国々は、非キリスト教国家で、なおかつ欧米と戦い軍事的に勝てる、そういうモデルを日本が示した。
・そのモデルこそアジアにとってとても重要な意味を持っている。


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マレーシアを日本に、イギリスをアメリカに読み替えてもなんとなく意味が通じてしまいそう。
アメリカには勝てない、アメリカの属国であることが正しいんだと教えられてきたような私たちですが、マレーシアのように現代の私たちもかつての日本に学ぶべきかもしれません。

【お金がなければ意思もない】マスコミを信じちゃいけない本当の理由!?お寒いを通り越して氷河期な実態


かしわもち:
日本のメディアはワシントン支局に何人くらいテレビ局員いると思います?



江崎:
1社4、5人くらいですか?



かしわもち:
4、5人もいる!?
NHKはもっと多いですけどね、基本2人、あと現地採用です。


小野:
支局長と、ヒラの人と、現地の人と。



かしわもち:
民放局はそんな感じです。
それで東京から送り込まれてニュースを日本全国に届けるわけですが、取材力がぜんぜん無いわけですよ。じゃあどうやって情勢分析してるかというと、それぞれ系列局と報道協定結んでるんです。ABCとNHK、日本テレビとNBC、、CBSとTBS、そんな感じで結んでるわけです。そこが出してくださった情報が正しいと思って基本的に報道してしまいます。
彼らは基本的に偏ってますから、テレ朝なんて完全にCNNの情報正しいと思ってやっちゃうわけですよ。



小野:
コミュニストニュースネットワークのね。



かしわもち:
だからそういう考え方で全て、彼ら自信が信じ込んで報道してしまうわけですね。
ましてワシントンにいるとそれが全然わからないんです。今回も得票数見ればわかりますけど、93%くらいクリントンに入れてますから。あそこにいるとクリントンが勝って当然だろみたいになるわけですよ。本当に恥ずかしいことなんですが、今回大統領戦でトランプが勝利宣言をやるとか、そういうことに対するテレビ局の準備が全然出来てなかったんです。
クリントンが勝つから、クリントン側から夕方中継するぞということで。
夕方中継を始めるところでキャスターはスタンバイ始めるわけですけども、パスを取らないとそこには入れない。それがパスをクリントン側からしか取っていないと。
ヤバいぞトランプ勝ちそうだぞとなってももう終わり。
そういう準備が全然不足していて、池上特番でもやっちゃいましたけど。



安藤ゆうこキャスターは現地に行ってから、全然日本で言ってることと違うと初めて愕然と気付いて、いきなりがらっとレポートの内容が変わるんです。
一方で池上彰さんは直前に1回アメリカに行ったはずなのに、ヒラリーが勝つと思って全部原稿準備してて、特番の中でヒラリーのことしか言えないような状況になっちゃっていたと。



江崎:
そんなに手薄で、アメリカの内情分析を日本のメディア、テレビ局はやってないわけですか?



かしわもち:
まずほんとに手薄なんですよ。
本当に必要がなければ翻訳の方を呼んでこないから、今日はニュースは無いですよというときには帰っていなくなっちゃうんですよ。
だからアメリカで何かありましたとなれば、電話して来てもらわなきゃいけない、タイムラグがあります。泊まり番というのはいないんです。
NHKだけはちゃんとあるんですけど、その中に中国人のスパイとか平気で潜り込んでる。



江崎:
では情報分析能力自体が、日本のテレビ局は手薄だと。



かしわもち:
あるテレビ局なんかはアメリカ大統領どうなるの?っていうときに、日本人の識者を呼んできちゃうんです。某M物産のT島さんとか。



江崎:
・・・なんで?



かしわもち:
その人に毎月勉強会という形でアメリカ事情を語ってもらう勉強会をやるわけですよ。



江崎:
でも彼に聞いたって全然関係ないでしょ?



かしわもち:
関係ないんですけど、中の報道の人間は、きっと彼は情報を持ってて正しい判断をするに違いないと、勉強会をやってそこの情報を結構アテにするんです。


江崎:
恐ろしい話ですね。



かしわもち:
結構そういう権威に頼りますよ?
例えば捜査系の話があるじゃないですか。特捜部系の話って、元特捜OBのコメンテーターの人がいるじゃないですか。
そういう人が勉強会をやって、そんときに後輩に「おぅどういうネタがあるんだ?」ってやったやつを集めてネタにするとかですね。



小野:
昔若狭さんがそれやってましたね。



かしわもち:
あと一時期は経済ネタで某T中H蔵さんが勉強会をメディアの中でやってたりとかですね、そんなもんなんですよ!それは情報偏りますってば。



江崎:
偏るというよりは、ちゃんとしたリサーチャーもアナリストもいないという話ですね。



かしわもち:
いないです。



小野:
御用番組もいいところじゃないですか!



江崎:
御用番組という以前にそれでいいのか日本のメディアという感じで、右左の問題以前じゃないですか。



かしわもち:
以前の問題です。上か下かの問題です。結構皆さんNHKがダメダメ企業だとかいろいろ言う方いらっしゃいますけど、NHKくらいの規模がほしいわけですよ、報道局的には。
ところがリストラクチャリングどんどんどんどんやって。
どうせニュースなんかスポンサーまともに付かないし、儲からないだろうって、赤字部門扱いですから。


江崎:
僕誤解してたんですけど、今回トランプを一生懸命支えたブライドバードニュースってあるじゃないですか、ネットニュースの。
あの報道なんか(日本のテレビは)ぜんぜん触れない。トランプ陣営がどう動いてるのだとか、どういうことをやろうとしているのか、あれを見ればもろわかりですよね?
もろわかりなのになにも触れないのは何でなんでなんだろうと思ってたんだけども、知らないだけなのね?



かしわもち:
知らないだけです。



小野:
はっはっは。



かしわもち:
テレビ局のブレーンになるようなコメンテーターのおじさんおばさんがそんなのチェックするわけないじゃないですか。倉山先生とか江崎先生とかがブレーンになって、実はこういうことやってますよと勉強会をまともにやるメディアがあれば、こんなことにはならないんです。



小野:
あー。。。



かしわもち:
例えばそれが毎月じゃなくても、こういうことが起きたから、こういう本を出した先生を一回呼んで勉強会やりましょうとやればいいんですよ。
そういうのやらないんです。勉強会自体はやるんですよ?レギュラー番組のキャスターさんとか呼んで、一緒にやるんですけど、そんな感じですよ。



江崎:
お寒いというより。。。それで日本のマスコミは、日米関係大事だって言ってるアメリカの大統領の報道でさえそうだということですか?



かしわもち:
そうです。



江崎:
それじゃ普段のニュースはもっとひどいってこと?



かしわもち:
もっとひどいと思います。



小野:
ADさんが貧乏物語みたいな感じになって。



かしわもち:
「love trumps hate」を誤訳してしまった人は、年収200万とかで段ボールで寝てて、ロケ弁をタレントさんが置いてったやつを2つ3つ持って帰って家で食べるみたいな。
そういう環境で、ブラックに働かされてて。



江崎:
テレビ局の正社員はちゃんとした給料もらってるんだけども。



かしわもち:
正社員は平均900万1000万ですから、20代で。



江崎:
ところがその下で実務の仕事をしている人たちは、年収200万くらいで、飯を食えないからロケ弁が余るとそれを食う生活をしていると。
そんなにお金が無ければ、取材もまともにできないですよね?



かしわもち:
もうカメラ出さないっていう。昔は1日で3か所取材とか平気であって、仕事させすぎだろ殺す気かって怒ってたんですよ。
今は1日1回出動するかしないかです、コスト減なんで。
だから経済産業省とか省庁の取材系って昔はちゃんとカメラを出して、カメラマンもいたんですが、今は記者が自分で回す。
メモとれないのでボイスレコーダーおいて、自分でカメラでとると。



江崎、小野:
。。。(絶句)



かしわもち:
寒いかぎりでこざいます。



江崎:
そこまでひどい状況の中で、そういうテレビ番組を見て政府がアメリカ情勢をもし判断しているとすると、これブラックジョークの世界ですね。



かしわもち:
これほんとに、政府関係者の方は(民放ニュースを)信用しないでください、頼むから。


小野:
今回外務省が下手を打った感じで、これももしかしてそういう。。。



かしわもち:
悪い影響与えてるとしたらほんと申し訳ない気持ちになりますよね、まさかまさかと思いますが。



江崎:
でも、外務省も金が無くて情報収集分析が全然出来ない状況で、人と会うためのお金ももらえないから困ってるでしょ?
テレビ局もお金が無いから情報収集できない。



かしわもち:
取材費出ないんですよ。部長クラスが交際費切るくらいはあるかもしれないですけど、現場の記者なんて全部自腹ですから。


江崎:
それそうでしょうね。僕ワシントンに行ったときにテレビ局の日本支局の人たちと飯を食ったことがあるんですけど、「江崎さんと飯食っても金出ないんだよねぇ」とか言って、日本食だから割り勘でいい?って言われて。
取材費出ないんですか?って聞いたら出ないんだよねぇって言われたんですけど、それは単に僕が無名の人間だから出ないんだろうと思ってたけど、そうじゃなくて、もともと金が無いんだね?



かしわもち:
2000年より前って逆に使い過ぎてたくらいなんですよ。
もうロシア、モスクワで一番羽振りがいいのはテレビ局の記者なんじゃないかってくらい遊びまくってて。



江崎:
それは日本の経済がこの20年デフレで、金が無くなったから?



かしわもち:
ある日突然ですね、某経営者がいきなりリストラクチャリングを始めようって言って報道局の人を減らし、取材コストを下げるってことが始まっちゃったんです。もう亡くなられたおじいちゃんなんですけど、渡辺恒雄さんのお友達なんですけど、その人がそれで結構コストを下げてうまくいったんで、どの局もみんな4から始まって・・・


江崎、小野:
(笑)



かしわもち:
稗田さんも「そうだよな報道って金かかるよな減らそう」みたいな。



江崎:
今の話聞くと、結局日本のメディアって右左じゃなくて下になって下になって下になって、調査も分析も全然出来ない状況の中で、結果的にアメリカの提携テレビ局の言っている情報をもらって、それを横文字を縦文字にするのも間違えるくらいの状況の中で。。。じゃあこれどうしたらいいんですかね?



かしわもち:
やっぱり人と金なんでしょうけれども、ニュース専門チャンネルがちゃんとそれをひっくり返すような世界にならなきゃいけないってことなんでしょうね。
やっぱり日テレニュースとかニュースバードとかを持ってる日本テレビとかTBSとかっていうのは、そうはいってもやはりニュースを使う局面が多いので、力は入りますよね。
ところがそういうニュース読む局を持ってないようなところとかは、明確にそこらへんは不採算部門だから報道は小さいほうがいいっていう。



江崎:
でもそれまずいでしょう、そうなるとますます日米関係ぐちゃぐちゃになっちゃって、まともな報道がなければ自分たち何勉強したらいいのってなりますよね。



かしわもち:
私の私案を申しますと、民放局はニュース禁止!ワイドナショーでも政治ネタはやらない!NHKだけやらせる、NHKにとにかくちゃんとやれと監視をすると。それぐらいのほうがいいと思います。でもワイドショーのほうがよっぽどまともな取材やってますよ?
報道局は出世出来ないので、報道局で頑張った記者さんがいつのまにか情報番組のプロデューサーとかになってるんですよ。
そこで報道でやれなかった仕事を一生懸命やってるんですね。
報道だと60秒の原稿書いて、90秒の原稿書いてってその程度じゃないですか。
だから逆にワイドショーだと視聴率さえ取れれば正義だから、20分でも30分でも出来るわけですよ。



小野:
情報のミヤネ屋さんが野村メイダイさんって方がプロデューサーですけど、彼なんかもニュースが得意な感じですよね。



かしわもち:
アナウンサー出身ですよね、たしか。
そういう形でもともと報道の出身だった人間が、とたんに情報番組に来てやりたいことをやりはじめて、そっちのほうがそれなりのお金があるからギャラも出演者に払えるわけだから、いい人ブッキングも出来るわけですよ。



江崎:
でもそれ衝撃的な話ですね。僕はこの本(マスコミが報じないトランプ台頭の秘密)書くにあったって、アメリカのコンサバティブとかそっち系の軍の関係者に情報くれって言ったらみんな喜んでくれるんですが、(情報)くれるときに俺たちの意見っていうのを日本のメディアはぜんぜん取材にも来ないし、理解もしようとしないしほんとにどうなってるんだって話をしたときに、僕は「日本のメディアはイデオロギーでちょっとおかしいからそうなってるんだ」って答え方をしてたんだけど、間違いだったんだ!?



かしわもち:
間違いです!
左か右かだけじゃなくて、左下か右下かみたいな。


江崎:
そもそもお金がなしい、情報収集する余力がないから、行ってないだけ。



かしわもち:
かつ、やっても出世できないから。



小野:
意思も無ければ能力も無いみたいなね。



かしわもち:
そんなことやるくらいだったらバラエティ番組のチーフプロデューサーになったほうがよっぽど羽振りがいいみたいな。
そっちのほうがね、芸能プロダクションといろいろね。



小野
「日本のマスコミは何故間違えたのか」、そりゃ間違えますねこれ。



かしわもち:
やっぱり報道機関じゃなくて娯楽チャンネルなんですよ、テレビ局、民放は。やっぱりNHKがちゃんとやるか、あるいはニュース専門チャンネルがちゃんとやるかしないと、そこを明確に区別して、あんたたちニュースもうやめなさいと。
ところが放送法でニュースは10%以上やりなさいとルールが決まってるんです。


江崎:
だからやらざるを得ないけども、中身はスカスカだと。



かしわもち:
中身はスカスカでもとりあえず時間さえ経過すればいいと。
下町の洋食屋にコロッケ食べに行くのが報道番組ですか?ってっていう!違うでしょ、でも報道の区分に入ってるんです。
ひどいでしょ?



江崎:
でもその話聞くと、僕、倉山先生からチャンネルくららに出て話をしろと言われてね、僕ごときの情報なんて向こうの人たちからすれば自明の前提みたいな話しなわけですよ。
ほんとにもうコンサバティブの人間にしたら当たり前の話なの。
その当たり前の話をここで紹介してどうするんだと僕ずっと思ってたんですけど、今の話聞くとやっぱ意味があるわけですね?



かしわもち:
意味あります。
もうクオリティが高い情報をながそうという意欲が無いんです、基本的に。でももうアメリカはそれが起きちゃったわけですよ、もう(テレビ)ネットワークのニュースなんか信用できるか!っていうのが正しかったわけで、やっぱ信用できないよねっていうのがみんなわかっちゃってるので、誰もネットワークのニュースをそのまま信用しようとは思ってないわけです。
ABCニュースとか完全にお通夜状態でみんなで笑ってましたから。



これアメリカだけじゃないんです、どこの国に対しても人がいないんです。
ロシアなんてモスクワ支局維持するの大変ですから。一人でやってるようなもんです。
昔は必ず二人以上いたんです。現地のスパイを兼ねたカメラアシさんとかはいるけど。
モスクワと、北京支局っていうと怒るから総局って言い方になったんですけど、北京総局にはスパイを兼ねた監視役がいるんですよ。かつその北京総局のご飯を作る人を雇わなきゃいけないとか変な押しつけあるんですから。
料理人雇えとか運転手雇えとか決まってるっていう。



小野:
アメリカの場合はワシントンだけじゃなくニューヨークとかにもいるんですよね?



かしわもち:
そうです。
ニューヨークのほうが人間多いくらい。



江崎:
それはやっぱり経済の問題で?



かしわもち:
経済の問題もありますし、何か起きたらニューヨークの空港から現地へ向かうと。昔はロサンゼルスにいたんですけど。
逆に言うとワシントンはワシントンの取材だけ徹底すればいいので、外に出ないんですむしろ。


江崎:
でもそれ言うと、ワシントンにはさまざまなシンクタンクが山ほどあるし、ロビーイングの団体も山ほどあるし、ナショナルセンターみたいなところもいっぱいあるし、取材しようと想えば山ほどあるじゃないですか、取材先なんて。
そういうところには行かないわけですか?



かしわもち:
取材費がまず出ないんで、行かしてくれないです。じゃあ自腹切って頑張って行くかって、行ってもどうせネタにしてくんないしなぁ、出世もできないし。。。
ユーラシアグループのイアン・ブレマーさんにインタビューしてそれでいいやみたいな、そういう世界です。
東京はどうせわからないから、イアン・ブレマーさん、はいはい有名人だしまあいんじゃない?インタビューお金払えば基本やってくれるし。それでいいっていう発想なんです。



小野:
あとはCNNがこう言ってますと。



かしわもち:
今ロビーイスト活動から外れた人も含めて、1回回ればいいじゃないですか。そういうことしないんです基本。
しろとも言われないし、お金ももらえないし、しようとも思わない。
よっぽどそれよりも一緒に連れてきた子供の教育どうしようかなとかそっちのほうが重要になっちゃうんです。



江崎:
それは悲惨極まりないですね。



かしわもち:
だからことあるごとに「信じるな」って言ってるんですけど。
ニュースソースに自分で当たったほうがいいですよって、民放のニュースはだめですよって。
構造的な問題で記者一人一人を責める気にはならないわけですよね、どうしようもないんです。



江崎:
あぁ。。。(嘆息)



【倉山満】日本の敗北こそ人道への罪?国際法で読み解く世界史の真実



・タイトルは「世界史の真実」ですが歴史の本ではない。国際法の本。
・国際法ってみんな知らない。論壇で、保守に限らず国際法学者ってあまり聞かない。
・国際法とはなんぞやということすら、明治時代以来よくわかっていない。
幕末以来、わかっている人とわかっていない人の格差が凄すぎる。


・戦争って日本国憲法でならった人は「この世で一番悲惨なこと」って習うけどぜんぜん違います。
戦争というのはよりましな文明的な行為。
・戦争というのは決闘。
戦争=決闘は国連憲章で廃止されたが、その結果全て紛争になった。なし崩し。
紛争とはリンチかケンカ。
決闘をなくして全てリンチとケンカにしたら文明的ですか?
1945年以降は国際法が退化した。
・第一次世界大戦までの、厳密な意味での戦争が生きていた時代が国際法が生きていた時代。



・幕末の人々は国際法を西洋人以上に使いこなしていた。
第一次世界大戦で国際法をまったく理解できないアメリカという国と、理解して破るソ連という国が狂暴化して、さらに国際法以前に法というものを理解していないチャイニーズを甘やかす人が出てくる。その中で世界がどうなっていったのかという本。


・条約は国際法のあくまで一部。
・国際法は「条約発行以前のことは罰しません、それ以後のことは禁止です」というような国内法の刑法のようなものではない。
・それをそういうふうにとらえているのがアメリカという文明が理解できない三流国で、外務省という三流国をありがたがっている五流の人々がいる。



・国際法は西洋崇拝ではなく自分の国と国益を守るためのもの。
条約ではなく武器
武器であり仁義であり法則


・ヤクザの代わりに王様同士が仁義を交わすのが国際法の始まり。
・条約は盃(さかずき)と読みかえると全て意味が通じる。
日韓合意は「一度も仁義を守ったこともないチンピラと交わした盃」
・チンピラも国際法で読み解くとちゃんとした意味がある。
ヤクザ用語で学ぶ国際法


・グロティウスの戦争と平和
 ・世の中には戦時と平時がある
 ・戦時には敵とた味方と中立の区別がある
 ・戦時には戦闘員と非戦闘員の区別をつけなければいけない



・どっかの条約に書いてあるから守らなければならないという話ではない。
・国連で戦争というものを廃止したが、戦争と戦争でない状態という区別はなくならない。
・自然法則のようなものだから変えられない。
・これが積み重なったものだから「法」
・国連憲章は法を退化させて魔女狩りに戻したようなもの。リンチとケンカだけになった。



・国際法の考え方:戦争という殺し合いはなくならないけど、殺し合いでもやっちゃいけないことはあるよね。
・「人は殺しちゃいけません」 日本人なら常識の考えが世界の多数派になったのはたかだか数百年に過ぎない。
1648年にウエストハリア条約が結ばれて、人は殺しちゃいけませんとなる過程を全てぶち壊したのが第二次世界大戦。
大日本帝国が大国から滑り落ちたことが人類に対する罪


・1648年、グロティウスが「キリスト教徒の他の派閥(プロテスタント)といっても殺さなくてもよくね?」といって始まる近代国際法。
・まだ「殺してはいけない」までいかない。
・当時グロティウスは「あいつ頭おかしいぜ」と言われる。
・日本人からしたら古事記の時代から当たり前の考え。



・日本が生き残るには国際法抜きには語れない