【倉山満】”地理”の真の姿!?世界一わかりやすい地政学の本
・地政学とはなんぞや
⇒地理政治学
⇒世界中の指導者の頭のなか
⇒鉄、金、紙をどう使うかの基準
⇒人を支配するための技術
・保守に目覚めた人は特アの悪口ばっかり言っているけど、国を背負っていくんだというリーダーたらんとする人は、人を支配する発想をし、どう(特アを)ガバナンス、コントロールするかと考える。
・マッカーサーに禁止された ⇒ お前らは永久に支配される側でいろということ。
・今の地理がつまらない学問に成り下がったのは地政学を禁止されたせい。
・戦前は地理=地政学
・復活した地理は地図を読むだけ、暗記するだけのものに成り下がった。
・例えばインドネシアに行った時に、インドネシアをどうガバナンスするかという基本的な教養を与えるもの。
・初等教育から始めて高等教育でしっかり教えていた。
・戦前のインテリジェンスは徹底して支配地域の研究、エリアスタディをやっていた。
・当時独立運動の指導者だったスカルノが、頭の上がらない人は誰なのかという研究。
・どうやってイスラム教徒を懐柔するか、など。
・当時の日本のやった支那・朝鮮・満州研究はいまだ世界一のレベル。
・支那・朝鮮・満州史が学問として成り立っているのは日本人のおかげ。現地の人は誰も研究してなかった。
・人類学の出発点
・イギリス、オランダは地政学をしっかりやって、その地域をどう統治してそこから収益をあげるか、死に物狂いで勉強。
・前後東南アジアに共産主義者がどんどん入ってきたときに、アジア各国のどこにどういう共産主義者がいるのかと、一番詳しい情報を持ってたのは日本。
・その研究をごそっと持っていって活用していたアメリカ。
・戦後のCIA、米軍の情報将校は日系人が多かった。日本語読めないといけないから。
・その学問を日本は禁じられてた。 ⇒ 学問的搾取。
・「マッカーサーが地理を禁止した」という一行の中身がこれ。
・大東亜戦争で1年ちょっとで東南アジアを支配するなんて、軍事力だけではありえない。
・現地の膨大な情報を全て把握していたから可能だった。
・それくらいのインテリジェンスを日本が持っていたからできた。
・地政学を悪魔の学問とマインドコントロールすることが必要だったのは、あまりに戦前の日本のインテリジェンスが凄すぎたから。
・アメリカにしろ支那にしろ朝鮮にしろ、これだけ必死で日本を叩くというのは日本がどれだけ強いかということ。
・地政学の用語
・アクター ⇒ 関係国、当事者
・シアター ⇒ 場
・パワーズ ⇒ 大国、列強
・ヘゲモン ⇒ 覇権国
・チャレンジャー ⇒ 挑戦国
・味方 ⇒ フレンド
・敵 ⇒ 犯罪者ではない
・中立 ⇒ 両方の敵
・イシュー ⇒ 争点
・どういうアクターがどういうシアターでどんなイシューで争っているのか?
・これらの用語・概念を抜きにどこの国にどんな資源があるかと丸暗記させらられても苦痛でしかない。
・地理はほんとつまらない。因果関係のないベタな暗記科目。
・日米同盟は重要とアメリカが言うのは、アメリカは日本をアクターとしてではなくシアターとして重要と言っているだけ。
・在日米国基地の置き場としての重要性。
・アクターとシアターの区別をつけないままに、国民は漫然と日米同盟は重要だと思わされている。
・地政学を知らないばかりにバカにされていることにも気付かないでいる。
・アメリカや中国にとって、日本の政治学、官僚、自衛官が地政学を学ぶのは困る。
・安倍さんは日本をアクターにしたいという気持ちはあるけど周りがついてこない。
・学問の場が、基本的な概念をぜんぜん伝えてない。
・安倍さん独りじゃ無理だから、皆で力にならないと。
・米国のインテリジェンスの言葉の使い方
・バランスオブパワーズ
パワーズ=核である。
・「日本がバランスオブパワーズに参加する」というのは核武装するという意味。
・同盟国、アライ ⇒ 属国
・マレーシアの外務大臣と話をしたら、お前今ごろそんなこと気づいたのかと言われた。
・アメリカのキッシンジャーあたりが一番嫌いな言葉は「イコールパートナー」だ、我がアメリカとイコールパートナーだと?ふざけるな、というのがアメリカの本音だよと。
・日本の政治家はそれを知ってて国民を誤魔化しながら70年やってきた。
・アクターにならないと今危ない。
・今がチャンス。
・積極的に政策論争するべきなのになにも出てこないマスコミ。
・昔からこうなっております、しきたりになっておりますばっかり。
・石破茂は「日米同盟は昔からこうなっておりますトランプさん」とワシントン中で言いふらしてみんなからバカにされた。
・江戸時代の日本の左翼はみんな「しきたりになっております」だった。滅びるときはそうなんです。
・世界中大変動なんだから「しきたりになっております」じゃ生きていけない。
・一万人の日本人が目覚めれば日本は変わる。