【上念司】蓮舫の経済政策=財務省。 日本の財政問題はプロは解決したとみている
居島:
せめて経済政策ひとつとってもアベノミクスに対向できるような具体的な対案のひとつくらいでてこないとどうしようもないでしょう?
上念:
代案は財務省ですからね。
前提がまず間違ってるんですよ。
実はは今度出る月刊花田に「蓮舫の経済政策」っていうタイトルの記事をね、ズバリ書いたんですけど。
簡単にいうと白川(日銀総裁)時代の日本ダメ論が基本なんですね。
日本はこれ以上成長できないから、再分配を考えなきゃいけない。
財源は?っていうと行政改革でっていうんですよ。
でも行政改革で事業仕分けしても財源なんか一円も出てこなかったじゃないですか。
じゃあどうするのかというと、増税してもそれはしょうがないんじゃないですか、という感じなんです。
結局増税です。
居島:
増税のための言い訳を一生懸命さがしてるような。
上念:
再分配といいつつ、財政再建路線で緊縮路線なんですよ。
でも間違っちゃいけないのは、日本の財政問題終わりましたからね。
くりかえし申しますが日本の財政再建は現時点で終わっております。
終わってるからこそマイナス金利なんですよね。
ジンバブエの中央銀行総裁が今日からマイナス金利だといっても馬鹿も休み休み言えという感じででだれも相手にしないです。
ギリシャの中央銀行総裁が明日から国債マイナス1パーセントとですと言っても買うやついないんです。
買うやついないんで割引して売られて結局金利はプラスになっちゃうんです。
日本は今日からマイナス金利っていえば「ははーっ」ていってマイナス金利で買うんですよ。
それは日本の財政問題が解決してるとみんなプロが知ってるからなんです。
端的に言うと、だいたい 1200兆円くらいの借金に対して政府資産が650兆円、日銀がもってる国債が350兆円で1000兆円くらいはバランスシート上で相殺されるんですね、資産と負債が。
純負債は200兆円弱なんですよ。そうするとGDP比でいうと40パーセントですよね。
それっていうのは先進国の中でもけっこういいほうなんですよね。
そんなの破産するわけないじゃないですか。
しかも債権者は日本人でしょ?さらにマイナス金利で取引されてるから金利払わなくていいんですよ。
国債発行したぶんだけ金利もらえるんですよ。
今15年債までマイナス金利なんですよ。政府の発行してる8割5分くらいがマイナス金利なんです。
15年以内に全部借り換えますよね?そうするとこの巨額残高から金利をもらえるんです。
だからどんどん発行しちゃえばいいんじゃないかと思うんですけども。
プロは解決してるとみてるんです。
国債にかける保険もね、日本はすごく安いんです。
安全だと思われてるから今こんな値段で取引されてるわけです。
それでマイナスの枠の中ででちょっと金利の幅が縮まると「金利が上がったー」って騒ぐんですけど、水準的にはマイナスですから、バカですかって話で、日経新聞聞いてるかこのやろー!